◾️診療前後に行うこと
・超音波スケーラーの水回りのお手入れ
◾️超音波スケーリング実践編
・正しい把持
・正しい姿勢
・操作手順
・チップの選択
※考え方や方法は様々あります。この動画でお伝えする内容はラプレッスンで推奨する方法です。
3.診療前後に行うこと
超音波スケーラーの水回りのお手入れ
目的:注水回路中の細菌繁殖の防止、水質の維持
★感染の発生源とならないようにする!
回数:始業前、できたら患者さんごと、就業時(ハンドピースコードやフットスイッチの汚れも拭き取る)
4.超音波スケーリング実践編
[把持]
・正しい持ちかたはレベルアップの基本!
・ハンドピースの把持方法は動かし方や当て方にも関わる
・執筆状変法。中指で支え、親指と人差し指でコントロールする
・グッと握り込まずに軽く把持するのがポイント
・ハンドルは指の根元(Cカーブ)に置く
・手首はまっすぐ伸びた状態
・ハンドピースを持つ長さを変えることで安定した位置にレストが置ける
前歯・小臼歯:少し短めに持つ
大臼歯:少し長めに持つ
・誤った把持方法を知る、自分の癖がないかを確認する
[正しい姿勢]
・見た姿がキレイなだけでなく、肩・腰・手首・首に無理のないポジションで行う
・手首をまっすぐに行うためには微妙なポジションチェンジが必要。靴底を床にけることで微調整がすぐにできる
[ポジショニング]
・まずは基本の位置につき、自分がやりやすいところへ移動
・チェックポイントは手首が伸びる位置
・上顎:10時、顔面平面は床と平行
・下顎:11〜12時、顔面平面はやや顎を引く
[操作手順]
・口腔外で作動確認→口腔内に挿入→作動させてから歯に当てる
[チップの選択]
・状況に合わせてチップを選択する
《歯肉縁上》
・縁上歯石
広範囲に付着:強めのパワーで使用できる縁上用チップ
硬い歯石:ダイヤモンド加工
狭い範囲付着:細いチップ
・補綴物(セラミックやIP)周辺
プラスチックチップで傷をつけないように(IPはチタン製のチップも使用可)
《歯肉縁下》
・広範囲に付着:細く角張ったチップ
・深くて強固:シャンクの長いチップ
・根分岐部:ファーケーション用チップ
・バイオフィルム(デブライドメント):細いチップでスウィーピングストローク
・浮遊性プラーク:イリゲーションチップで洗浄