超音波スケーラーを使いこなそう!
04.患者さんの笑顔のために&活用しようエアスケーラー

超音波スケーラーを使いこなそう! 04.患者さんの笑顔のために&活用しようエアスケーラー
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13:33

◾️患者さんの笑顔のために
 ・歯と軟組織へのダメージ
 ・患者さんに聞くこと、伝えること
 ・不快感への対応
 ・問診から配慮すること
 ・高齢者・有病者への対応
 ・口腔内の状況により配慮すること

◾️活用しよう!エアスケーラー
 ・超音波スケーラーとの違い
 ・エアスケーラーのメリット、デメリット

※考え方や方法は様々あります。この動画でお伝えする内容はラプレッスンで推奨する方法です。

◾️患者さんの笑顔のために
[歯へのダメージー] パワーの上げすぎや不適切な当て方によって起こる
・振動によるもの:歯面や補綴物への傷や知覚過敏
 →当て方、圧、チップの選択で軽減できる

・発熱によるもの:歯髄への影響
 →十分な注水をする、乳歯や幼若永久歯には使用しない  

[軟組織へのダメージー]パワーの上げすぎや不適切な当て方によって起こる
・チップによるもの:幅広チップを縁下部に使用する際、辺縁歯肉の損傷をする可能性
          細チップをポケット底部に押し込むと付着の破壊を起こす可能性   
 →適切なチップの選択とストロークに注意する
  
・発熱によるもの:舌、口唇、粘膜の同じ部分に当て続けるとダメージがある
 →軟組織にはチップを当てない

[患者さんに聞くこと、伝えること]
・禁忌や注意事項の該当するか、鼻呼吸の可否などの現在の状況を聞く
・音や水が出ることなどを事前に伝える
・しみたり、痛みがあった時の合図を決めておき、患者さんが言いやすい環境を作る

[不快感への対応]
・痛み:チップの角度や当て方、パワーや圧を確認する
    炎症の強い部分は避ける
・しみる:注水の温度を高くする
     手用スケーラーとの廃用
・水:排唾管の使用、お顔を横向きにする、こまめな吸引
   水の量を少し減らす
   お顔にドレープをかけて飛沫がかからないようにする

[問診から配慮すること]
・易感染性疾患:ユニット水の細菌やエアロゾルによる日和見感染の恐れ
・感染性心内膜炎(IE):予防的抗菌薬の投与や処置前の薬液によるうがいでリスクが下がる
・伝染性疾患:飛沫感染を起こす恐れがあるため超音波スケーラーの使用を避ける必要がある 
・ペースメーカーあり:徐脈性不整脈の患者さん、超音波や電気メスが影響を起こす可能性がある
・服薬:抗血小板薬や抗凝固薬を服用している場合は易出血になるため施術後の止血確認、出血した場合の対応を説明する
     不用意な薬の中断は行わないこと。複数の服薬がある場合は内科と相談して処置を行うようにする

[高齢者・有病者への対応]
・モニタリング下で行い急変に備える
・優先順位を考え。声掛けをしながら短時間で行う
・エアロゾルを減らす:術前の薬液よる含嗽(20〜30秒)
           歯ブラシでプラークを減らしてから行う
           口腔外バキュームの使用
・誤嚥、むせへの対応:手用スケーラーの使用、超音波スケーラーの使用部位を少なくする
           体位を工夫する(顎を引く、立位で行う、麻痺側を上にする)
  
[口腔内の状況により配慮すること]
・充填物、補綴物:治療中や不適合な部位、セラミック、レジン、インプラント部は
         チップの選択などで傷がつかないように注意する
・粘膜の荒れ、乾燥:術前の保湿をする
          チップやバキュームの操作に注意して粘膜損傷をしないよう気をつける
・急性症状のある歯肉:炎症の拡大や菌血症のリスクがある
           ブラシなどでプラークを取り除くだけに留めたり、投薬で落ち着いてから行うようにする



◾️活用しよう!エアスケーラー
[超音波スケーラーとの違い]
・超音波スケーラー:振動数が約10倍、直線に近い動き
・エアスケーラー:空気圧で発振する、振動数が少ない(1/10)、ほぼ円の動き

[エアスケーラーのメリット、デメリット]
・メリット:刺激が少なく優しい、ブラシが使える、ペースメーカーの方にも使用できる
・デメリット:パワーが弱い、パワーが細かく調整できない、エアタービンと同じ高い音がする

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