・治療歯・欠損歯を観る
・カリエスを観る
・カリエスと間違えやすい像
・コアの長さと太さを観る
・補綴物のマージン状態を知る
・根の長さと形態を観る
・根の湾曲と傾斜を観る
・歯冠ー歯根比を観る
・根の近接の程度を観る
・ルートトランクの長さを観る
※考え方や方法は様々あります。この動画でお伝えする内容はラプレッスンで推奨する方法です。
◾️治療歯・欠損歯を観る
・治療歯が多い時は治療に対して不安なことはないか?など患者さんに寄り添う声かけをする
◾️カリエスを観る
・目視できないところはX線写真で確認が必要
・病変の深さや広がり方、歯髄までの距離を確認する
◾️カリエスと間違えやすい像
①造影性のない修復物
X線造影性のない修復物は透過像として映るので注意
→口腔内診査と合わせて確認する
②サービカルバーンアウト
・歯頸部に帯状あるいは楔状の透過像として映る
・根面う蝕と間違えやすい
→視診を行う、位置を変えて再撮影する
③マッハ効果
・隣在歯の歯冠同士が重なった部分に見られる透過像
・隣接面う蝕と間違えやすい
→視診を行う、その部分が重ならないように再撮影する
◾️コアの長さと太さを観る
・歯の将来を予測できる
・コアが入っている=失活歯(歯髄からの栄養がないので歯が弱くなり割れやすい)
・太いコアや長いコアは再治療が難しく、コア除去時に歯が割れやすいため保存できない可能性がある
◾️補綴物のマージン状態を知る
・マージンの適合が悪い→プラークリテンションファクターとなる
・二次カリエスのリスクが高くなる
・歯周治療の予後が悪くなる
◾️根の長さと形態を観る
・撮影時の位置付けによって歯根の長さが実像より短く/長く映ってしまう
・歯根が短い:顎の骨に埋まる表面積が少ないため、歯周病にかかると進行しやすい
◾️根の湾曲と傾斜を観る
・プロービングやSRPなどでインスツルメントの角度を決める時に必要
傾斜角度に合わせてアプローチを工夫する
◾️歯冠ー歯根比を観る
・骨頂の位置を見て歯の安定性を評価する
・歯冠1:歯根2の比率が理想的
・歯周病や加齢などで比率のバランスが変わると歯の動揺が出てくる
◾️根の近接の程度を観る
・歯周治療の結果の出やすさの判断材料になる
・根の間隔が狭い:歯間部の骨が薄く、歯周病が進行しやすい
インスツルメントが届きづらく、歯石にアプローチしづらい
→ブレードの大きさを決めるため、処置前にレントゲンを確認する
◾️ルートトランクの長さを観る
・大臼歯のプラークコントロールやSRPに必要な解剖的特徴
・CEJ〜根分岐部までの距離のこと
・短い場合:清掃性が悪くなり、根分岐部病変になるリスクが高い
・長い場合:根分岐部病変になりにくいが、なってしまうと予後が悪い
01.読影力アップのためのX線の基本 | |
02.読影力アップのためのポイント-歯編- | |
03.読影力アップのポイント-歯周組織編- | |
04.読影力トレーニング&読影力アップを実感 |