キュレットを操作する時の基本的な4つの動き
※考え方や方法は様々あります。この動画でお伝えする内容はラプレッスンで推奨する方法です。
■キュレットを操作する時の基本的な4つの動き(モーション)
1つ目のストロークモーションは、
【前腕回転運動】(ロッキングモーションとも言います)
レストを支点として、前肘から手首を左右に、または上下に小さく動かし歯石を引き上げる運動です。
ドアノブを持って少し回すような感じで動かします。
前腕を使うことで、術者の疲労が少なく、手指への負担が減ります。側方圧もかけやすいことから、硬い歯石の除去に適しています。
※注意点としては、歯面と第一シャンクの並行性が失われやすいこと。
ストロークを終えるあたりで、歯肉を広げやすいために、歯根が近接している歯肉などは注意が必要!
2つ目に【手指屈伸運動】
手首を動かさずに指の曲げ伸ばしによりスケーラーを動かします。指への負担が大きく疲労しやすい動きです。歯石を取るためよりもエキスプローリングの時の探知や、超音波スケーラーの操作、弱い側方圧をかけてバイオフィルムを除去したりする時に向いています。
3つ目の動きは【手根関節運動】
隅角部や根分岐部など細かい動きを必要とする時に使います。
手首を中心に動かし、隅角部や根分岐部、歯根間など細かい動きを必要とする時に使います。手首の疲労がしやすい動きです。
※ストローク前と後ではハンドルの傾きが変化します
4つ目は【引く運動】
下顎の唇側の薄い歯肉などは、歯肉を広げることが少ないために引く運動が適しています。レストに力をあまりかけずには面に側方圧をかけて、手の形を維持しながら腕ごと自分の方に引く運動です。
このような動きをマスターして、私たちの職業病を防ぐためにも正しい持ち方やストロークを行いましょう。